介護の現場では、利用者へのケアの一環でメイクセラピーを取り入れることがあります。若い時にはおしゃれをしていた方も、高齢になり介護が必要になるとなかなかおしゃれをする機会が少なくなるものです。
おしゃれをすることは単に見た目を変えるだけではなく、気持ちを前向きにさせてくれる効果もあります。その機会がなくなることで、気持ちに張りがなくなり、生きがいを見失いがちになったり沈んだ気持ちになりやすかったりするのです。それを防ぐためにはおしゃれをする機会を設けていくことも必要になります。
介護スタッフが対応できれば良いですが、そうでない場合にはメイクセラピーとして外部の方にお願いするのがおすすめです。高いメイク技術を持つ方が行うことで、普段のメイクよりも格段ときれいに見せることができるようになります。
利用者も、プロの手でメイクしてもらうことで、仕上がりに満足できるでしょう。その結果、きれいになったと自信を持てるようになったり明るい気持ちになりやすくなったりするのです。
また、常に同じ介護スタッフとの関わりだけではなく、他の人と会話をしながらメイクをしていくことでコミュニケーションの機会が生まれることにもなります。介護施設に入ると外部の人との関わりが作りにくいので、こうした機会を設けていくことが必要になるのです。
そこから会話の力の維持につながったり、他にやりたいことが出てくることもあります。単にきれいになるだけではなく生きがいもでき、利用者のこれからの生活に大きなプラスとなってくるのです。